エチオピア・ミレニアム・パビリオンプロジェクト

エチオピアで使われているユリウス暦で2000年のメモリアルを迎えることから、エチオピア連邦民主主義共和国の在日本大使館から依頼された、日本とエチオピアの架け橋となる文化会館を建てるプロジェクトです。

活動

この文化会館は、世界遺産に登録されているファジル・ゲビのあるエチオピア第二の都市、ゴンダー ル市にあります。ここでは、「リ・ロケーション(使われなくなった建築を社会・文化の異なる環境 に移築し新たな空間を価値を創出する手法)」による、両国の伝統的住居の融合をコンセプトとして います。

日本館は、両国の交流事業や音楽、舞踏などの芸能、それらに関連する展示・販売等を行う社会・文化施設としました。一方のエチオピア館は、ギャラリーとするほか、地域への水を供給する場として 雨水を自然浄化し供給するシステムを設置。 日本館の建物は、島根県で空き家となっていた良質の古民家を利用し、船と陸離よによって輸送、ア トリエ・天工人指導のもと、現地職人が組み立て躯体と障子の桟以外の材料はすべて現地で調達しま した。

エチオピア館は、同じく空き家だった現地の伝統円形住居の素材を使用し、現地の構法で建て直して います。

この建物は、リ・ロケーションの手法によって、グローバルでもリーズナブルでもない新しい建築の あり方を目指しました。