唐丹商店街再生プロジェクト

釜石市唐丹町の目抜き通りである唐丹商店街は震災の影響により大きな被害を受けました。現在計画中の災害復興公営住宅に面していることや、地区の文化・歴史を伝える「釜石桜祭り」の神輿や伝統芸能「虎舞」が行われることもあり、商店街の活気を取り戻す事は町を復興する上で重要です。そこで町会や商店街組合、住民、行政等と協力してコミュニティづくり、ひいては文化継承のための活動を行います。

活動

背景

宮城県釜石市では「かまいし未来のまちプロジェクト」を立ち上げ、行政と専門家、住民などが連携を取る形での復興を目指しています。その中で、理事長山下も専門家の一人として唐丹地区の災害復興公営住宅を設計している最中です。
そもそも、唐丹町では漁業を生業とし、大漁・安全の祈願が由来である「虎舞」を始め、神楽や太鼓などの伝統芸能が盛んでした。三年に一度の「釜石桜まつり」という伝統的な祭りも行われ、これは地区ごとに役割が決まっている特徴があるものの震災によって住民が散り散りとなり継続が困難となっています。
こうした伝統芸能の継続など町の特徴を活かした復興を目指すには、公営住宅に面し、徒歩圏で唯一の唐丹商店街に活気を取り戻すことが重要であるとの話になりました。

目的

そこで、伝統芸能の継続による住民の心のケアや将来的な街の復興を目的として、意見交換ワークショップを中心とした活動によって唐丹商店街に活気を取り戻す復興支援を行います。

内容

本プロジェクトの中心となる意見交換ワークショップは、ノウハウがある当団体が中心となるものの率先して先頭に立つときもあれば、後押しするときもあるなど住民などの参加者が主体的・積極的に参加できるように配慮しています。この活動は住民や町会長佐々木氏、現地団体の一般社団法人RCF復興支援チーム、公営住宅を設計しているTeMaLiアーキテクツなどと密に連携しながら行うため、徐々にノウハウも浸透するものと考えています。
また、行政が協力していることもあり、本活動が宮城県釜石市の復興プロジェクト「かまいし未来のまちプロジェクト」と具体的につながる可能性もあります。